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チャールズ1世のメモリアル リング

作品名 チャールズ1世のメモリアル リング
制作年 1649年以降
制作国 イギリス
制作者 未詳
素材 ゴールド、エナメル、ガーネット

作品説明

ゴールドリングの楕円形のベゼルは、刻み目をつけた縁飾りの中にガーネットのカメオが収められている。チャールズ1世(1600-49)の胸像で、レースのカラーを着け、斜め前方を向いている。ベゼルのアーチ状になったサイド部分は、白い斑点を付けたブラックエナメルで埋められており、さらにメメントモリの髑髏と交差した骨が裏側にエナメルで描かれている。プレーンなフープは二股に分かれた葉飾りとスクロールのショルダーがついている。リングとカメオともにイギリス製、1649年以降。

解説

このリングはスチュアート王家の支持者のために製作されたものに違いなく、オリバー・クロムウェルが打ち立てた共和国政府による1649年のチャールズ1世の処刑に対する悲しみを表明するためのものである。国王は素の最期の日々の間、驚くべき威厳と冷静さをもって振る舞い、それはまた彼の君主としての資質を賛美するに足るものであったからである。
こうした「記念」のリングやペンダントは数多くあるが、多くの場合がメダルかミニアチュールの肖像画で、カメオやインタリオの実例は稀少である。
彫刻師は恐らくトマス・ロウリンズ(1620-70)で、またこの胸像はアンソニー・ヴァン・ダイクによる国王の肖像をオリジナルとしたものである。これは17世紀のイギリスの政治史をエレガントに呼び起こすものである。

ダイアナ スカリスブリック