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トゥルン・ウント・タクシス家のダイヤモンドとエメラルドのジュエリー

作品名 トゥルン・ウント・タクシス家のダイヤモンドとエメラルドのジュエリー
制作年 1800年頃
制作国 未詳
制作者 未詳
素材 ゴールド、ダイヤモンド、シルバー、エメラルド

作品説明

稀少なエメラルドとダイヤモンドをセットしたこの重要なジュエリーは、センターにスクエアステップカットのエメラルドを、その周囲には16石のクッションカットダイヤモンドで構成されている。現在はブローチとして、シルバーとイエローゴールドにマウントされている。

解説

石そのものが非常に美しいこのエメラルドは、鮮やかなヴェルヴェットのようなグリーン・カラーを最も大きく効果的に見せるために、簡素なセッティングを要した。多目的、すなわちハットまたはボディスのブローチとして、あるいは多連のパールのブレスレットやネックレスのクラスプとしてなど、様々な用途において着用された可能性がある。どこに付けられてもその素晴らしい見栄えのよさに、女性が極めて身分の高い貴婦人であることを知らしめた。このことは、トゥルン・ウント・タクシスの歴代プリンスたちにまつわるプロヴナンスによって確証されている。
15世紀にフランツィスコ・フォン・タクシス(1459-1517)によって創立された一族の資産は神聖ローマ帝国の郵便制度の独占によってもたらされたものだが、その莫大な歳入は1886年にプロシア政府によって吸収されるまで、毎年受け取られた。この富によって、一族はオーストリアとドイツに70の所領を蓄えるとともに、数世紀にわたるバイエルンやオーストリア、ポルトガルの王室との婚姻によって自らをヨーロッパの主要な王朝のひとつとして確立した。トゥルン・ウント・タクシス一族は主としてレーゲンスブルクのシュロッス・エッメラムに住居を構えたが、そこは500の個室と馬100頭のための厩舎、教会、乗馬学校、絵画や調度品、オブジェ・ダールの膨大なコレクションを納めた35のサロンを擁する城館である。

ダイアナ スカリスブリック

来歴

トゥルン・ウント・タクシス・コレクション、1992年11月17日のサザビーズ・ジュネーブにおけるオークションロットNo.255