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ルネサンス”レダと白鳥”のカメオペンダント

制作年 16世紀
制作国 イタリア
制作者 未詳
素材 アゲート、エナメル、パール、ゴールド
サイズ L59mm, W37mm

作品説明

積層アゲートによるカメオのレダは、明るいレッドのローブとティアラで女王として着飾り、白鳥に変身して彼女を誘惑しにやってくるジュピターを喜んで迎えている。16世紀後期のホワイト・エナメルを施したゴールドのフレームに収められており、3個のパールが提げられている。

解説

人間たちに対する神々の愛は、ここでは、ジュピターによるレダの誘惑によって例証されている。ジュピターはオリュムポスの最高神としての尊厳を失うよりはと、白鳥に変身した。この物語はルネサンスのその他のアーティストたちにインスピレーションを与え、文学ではこのテーマがシェイクスピアによる『ウィンザーの陽気な妻たち』において言及されている。「あなたも同じくレダへの愛のためゆえの白鳥となったジュピターだった」(第5幕、5場、79行)。珍しくも、官能的なレダはヌードではなくティアラと壮麗なドレスを着けた王室のレディとして表現されており、またこの目的のためにこの知られざる彫刻師は積層アゲートの不透明な赤茶の層を見事に活用した。古典神話においては、ジュピターとの結婚の結果としてレダは双子のカストールとポリュデウケースの、さらに彼らの妹のヘレンの母親となり、そのヘレンのパリスとの情事がギリシャ人とトロイ人の間の長期にわたる戦争を誘発した。裏面には1590年から1620年にかけてジュエリーの世界で流行した ”ブラック・ワーク” スタイルで、黒いスクロールが控えめに描かれたエナメルが施されている。