用語集

アンソレナ【ジュエラー/メゾン】

Ansorena

1850年にセレスティーノ・ディ・アンソレナ・イ・アレハンドレ(1818-1896)によってマドリッドに創立されたスペインのジュエラー。

セレスティーノは、イタリア人ジュエラー、ピッツァーラの許で修行していた時代の1850年頃、スペイン女王イザベル2世が法皇ピウス9世に献上した法皇冠の製作で才能を見せる。自立後には宮廷への出入りを許され、1860年に正式に宮廷ジュエラーのタイトルを賜った。1878年の国王アルフォンソ12世とマリー・メルセデス・ドルレアンの結婚式では、ダイヤモンドとパールのティアラ製作の栄に浴す。セレスティーノの死後は娘のコンスウェロとその夫が後を継ぎ、その息子のラミノ・ガルシアは1906年のアルフォンソ13世のプリンセス・ヴィットリア・エウヘニアとの結婚式に際して、国王から花嫁へのギフトのジュエリーを製作した。現在はセレスティーノの最後の子孫の一人娘の夫であるマトの一族が加わってマト・ガルシア・アンソレナと改名し、マドリッドで主要なジュエラーとして営業を続けている。