用語集

ノックス、アーチボルト【ジュエラー/メゾン】

Knox, Archibald

イギリスの画家にして装飾家、ジュエリー・クリエイターのアーチボルト・ノックス(1864-1933)は、ダグラスの美術学校でいくつかのコースを学ぶが、特にケルト美術のコースを専攻しこれが彼のスタイルに影響を与える。1897年にロンドンに居を構えるとリバティ社と接触し、同社のためにキムリック・ラインの一連のオブジェとジュエリーを開発。刷新したケルトのモティーフを反映したそれは、1899年以降リバティ社に成功をもたらした。ノックスの名前も記され、彼はチーフ・デザイナーとなった。キムリック・ラインのジュエリーは、時として打ち出しのテクスチャーを施したゴールドやシルバーを真珠母貝やエナメルで装飾し、ターコイズがセットされたが、様式化されたそのラインは力強いものであった。1901年から、ノックスはケルトのモティーフを増やすとともにアール・ヌーヴォーの影響を採り入れた。またテュードリック・ラインのために数百におよぶ装飾オブジェを創造するが、並行してケンジントン美術学校で教鞭を執る。1911年にはリバティ社を離れ、ノックス・ギルド・オブ・クラフト・アンド・デザインを設立した。