用語集

デュゾゾワ【ジュエラー/メゾン】

Dusausoy

1840年頃にパリのブールヴァール・カプチーヌ41番地で創業したメゾンだが、その盛名が響いたのは1925年のパリ万国博覧会においてであった。極めて目覚しいクリエイションのひとつはダイヤモンドとコーラル、ブラウン・ジャスパーとアゲートで装飾したプラチナのペンダントに36カラットのダイヤモンドをマウントしたもの、もうひとつはダイヤモンドとエメラルド、カボション・ルビー、オパールをセットしたプラチナのブローチで、メゾンはこれによりグランプリに輝く。素材の多彩さとキュビスムからインスピレーションを得た幾何学的ラインと、デュゾゾワは完璧にアール・デコの美学を実践したことから、1928年のアテネ万国博覧会ではそのクリエイターが審査員長を務めるほどであった。デュゾゾワは1929年のミュゼ・ガレリアの博覧会にも出展した他、1931年のコロニアル博、1939年のニューヨーク・ワールド・フェアと主要な博覧会に参加したが、1950年代になって閉店した。