用語集

ヴォルフェール【ジュエラー/メゾン】

Wolfers

ベルギーの主要な宝石店にしてベルギーの宮廷ジュエラー。1841年にウィーンからブリュッセルにやってきたギヨーム・ヴォルフェールを祖とする。息子のルイは1850年に工房を設立し、ゴールドおよびシルバー・ジュエリーのデザインと製作を行った。その息子のフィリップ(1858-1929)とマックス(1859-1953)、ロベール(1867-1959)はともに家業に携わり、1890年に宝石店をスタートさせる。フィリップは1873年頃から日本の陶磁器や漆器に関心を抱き、1890年からは自らの工房を持って当時のベルギー領コンゴから輸入したアイヴォリーを用いた製品を手がけ、アール・ヌーヴォー・スタイル主導的人物となった。1905年以降、彼の関心は彫刻とシルバーウェアへと向かい、1910年にはジュエリーの製作を止めてしまうが、次の世代が家業のジュエリー・ビジネスを受け継ぎ、現在もヴォルフェール一族によって運営されている。