用語集

ファラオーネ【ジュエラー/メゾン】

Faraone

ナポリ生まれのイタリアのジュエラー、ラファエッレ・ファラオーネ(1961没)がミラノに創立したジュエリー・メゾン。1945年、ロンバルディアの都市ミラノがイタリアのモダン・ライフと文化の首都となった時、大戦中にクージのアトリエのディレクターを務めたエルヴィオ・トラブッコ(1911-1993)と共同で、ヴィア・モンテ・ナポレオーネに宝石店をオープンする。ラウンドやバゲット・ダイヤモンドのカスケードを特徴とするその豪華なジュエリーは、たちまちにしてミラノの富裕層のステイタス・シンボルとなった。1952年にトラバッコは共同経営を解消して自分のメゾンを創立し、ファラオーネは1961年に急逝するが子供たちがまだ幼かったためメゾンはフィレンツェのジュエラー、チェザーレ・セッテパッスィが買い取り、亡き友人のメゾンの名称をそのまま引き継いだ。1989年、メゾンはニューヨークのティファニー社と同社製品の独占的な輸入と流通に関する契約を締結した。