イタリアを代表するローマのジュエラー。ソティリオ・ブルガリ（1857-1932）によって1881年に設立され、1905年にヴィア・デイ・コンドッティ10番地に本拠を構える。彼は1877年に親子でコルフ島に移住し、1880年にナポリへと移民したギリシャ出身のシルバースミスで、自ら製作したシルバーウェアの品質の高さで成功を収めた。後に息子のコンスタンティーノ（1889-1973）とジョルジオ（1890-1966）が父親の仕事に加わるが、コンスタンティーノによって非常に際立った "ブルガリ・スタイル" が確立される。それは古典やルネサンスのアートからインスピレーションを得た、モザイクのようなパターンとカラフルさを特徴とする独特のジュエリーである。また彼は、古代のコインを初めてジュエリーに組み込んだことでもよく知られている。1970年代にはニューヨークを始め、ジュネーブとパリ、モンテカルロに支店をオープン。1985年以降は、東京を含めてワールドワイドに支店網が展開されている。1995年に持株会社がミラノとロンドンの株式市場に上場したが、現在も一族経営が続く主要なインターナショナル・ジュエラーである。